「わのこゑ」の理念は「世の為、人の為に尽す」ことです。その為に定款の目的を「児童・青少年等の健全育成」としました。
特に障害児・者の福祉活動に寄与する事を明示し、同時に人間の心と身体の健全な成育を実現できる人材(指導者)の育成を進め、活動を通じて明るい日本の未来の実現を目指しています。

【具体的活動】

ことばの遅れている幼児・児童が楽しく話せるようになる発声・発語・会話の支援をしています。
その対象は特に発達障害・多動症・注意欠陥障害・言語障害と言われている幼児・児童です。

【様々な特徴】

  • 学習障害。人の話に集中できず言葉や文字を理解できない等々
  • 自閉的傾向と自閉症 思っていることを会話で思うように伝えられない等々
  • 行動障害(多動症) ジッとしている事が苦手で日常的突発的に不規則な行動をする等々
  • 統合失調症 何らかの知的・精神的な問題があるとされ社会生活が難しい等々
  • 重度の言語障害 身体的または精神的な何らかの理由によって発語が不自由で聞き取れない等々

このような特徴の児童・成人に生きる意欲と使命を持っていただき会話によるコミュニケーションが明るく 元気に出来るようにすることこれが私たちの「世の為、人の為に尽す」という理念の具体的な内容の一つです。

この理念を実現するために現在できることから始めています。その始まりが児童発達支援事業・放課後等デイ サービスです。

<作 菅原 三記>

高度な言語療育は心に響く発声能力に裏付けられた訓練方法で実現します。
それは文字で説明し理解を得ることが出来ない領域にあります。
個性はそれぞれ違い、その対応は千差万別ですが、個別と共通の対応があります。
共通する対応は「声」の中に秘められています。

言葉を話せない子や「障害」と言われている方々は、それをはっきりと理解しています。
それは心地よく心に響き、大好きになり、真似したくなる「声」です。

言葉を話さないのは何も感じない。理解しない。何も分からないと思っていませんか。
それは誤解で、真逆の認識をしているようです。

施設へのボランテイア・支援、約20年以上の経験を通じ児童・成人合わせて
実数で千名以上の皆さんとお付き合いしましたが其々素晴らしい個性を持っていました。
 
皆さんは、会った瞬間・声をかけた瞬間・五感の全てを発動し観察し理解してくれます。
無意識の心を感じている様です。全てを見通すことが出来る様です。

そこで好かれ尊敬されると訓練に進んで参加してくれます。
積極的な関係ができます。児童も同様です。

逆に少しでもネガティブな意識を持ったら直ぐに嫌われます。
その中心に「声」があり、言葉遣いがあります。

言葉の持つ力は言葉の意味にもありますが、その力はほんの小さな一部です。
表面的な意味より、内面が現れる「声」自体から出る感覚が重要です。

豊かな心が、お互いを認め合い、その声が共鳴して心が通じ合うのです。
それが「わのこゑ」です。
だから発語しない子も成人も堪らなく話したい衝動に駆られ、会話する様になるのです。

「障害児・者」と決めつけ、それを前提としている人には心を開いてくれません。
声にできない声を聞きましょう。声に出来なくとも一瞬の表情の変化・態度・目の動きなどわずかな変化にも細心の注意を払いましょう。
その変化から繊細で豊かな感情を汲み取ることができれば自然に心が通じ合い、
心を開いてくれます。
心を通わせることができれば実際に声が出せるように訓練することができるのです。
「音」に似ていても全く異質な存在「声」
「音」と「声」は区別されなければなりません。
「声」は文字に出来ない古から伝わる民族の言葉。大いなる遺産
それは今も人の心を動かし、生命の躍動と成長・発展の力を滾らせます。

声は、全ての力の源泉であり、日本人の命と心を育む原動力

「わのこゑ発声法」はその民族の遺産を継承する1つの手法
これを習得して発する「声」は発語できない子を約1年で会話させます。

その中心は丹田発声

丹田呼吸は自分を変え、丹田発声は人の心を変えます。
丹田から発声する為の画期的な訓練法が「わのこゑ発声法」

発声練習は「わのこゑ四十八声図」で。(発音にならないよう注意の事)

文字は書いて覚えても、声は書いて学ぶことは出来ません。
聴くしか覚える方法がないのです。

それは感覚を研ぎ澄ます鍛錬から生まれ、
味覚・臭覚・触覚・視覚・聴覚の「五覚・五感」の感覚に通じる世界

声を聞いて、その人の心を感じ取る能力
その能力を高めると言葉の出ない子の心も手に取るように見えて来ます。

この文字に出来ない世界の秘密を習得した時、全ての人が日本の言葉を話せる様になり
全世界が人種・貧富など全ての差別を無くし、戦争や啀み合いをもバカバカしく感じ、
真の共存・共生と平和世界を実現し、謳歌することが出来ると信じています。

日本の言葉は世界の全ての言語の始まり
それは、あらゆる国の言語も自由に使いこなせる言葉であり
世界で最も古く、最も完成された至高の言葉です。

この日本の言葉を美しく話す事に、大いなる使命と責任を感じます。
日本の言葉を大切にし、美しく話し、継承する社会とその世界を創りましょう。