それはコミュニケーション障害・学習障害・多動行動障害etcが考えられます。
発声・会話の専門施設でも1年以上3年くらいの時間を要します。「アイウエオ・・・」が言えるようになっても、言語力・理解力・学習能力etc自体の発達が遅れる場合が非常に多くあります。
言葉の意味・数の概念・様々な認識力などの面で大きく立ち遅れることはお子さんの将来にとって不幸です。それが学習障害に直接繋がります。
会話できないでいる期間が長いと 5・6歳くらいになると多動が出始める子が多くなるようです。
就学児のうちで特別支援学校に進学する児童が出生率の割には極めて高くなっているようです。それは支援級を含め20パーセント以上になっていると想像しています。現実はもっと多いかもしれません。
現在利用している療育施設でも保育園でも幼稚園でもどんな施設を利用していたとしても1年以上も会話出来ない状態のままにお子さんを置くことは絶対に避けてください。発声まではかかっても1年以内に実現できる施設を利用しましょう。
先天的な障害の場合は2年ほどかかることもありますが、身体的にも脳波的にも異常が見つからないのに話せないはずはありません。そのほとんどの児童は健常者に成長する可能性が極めて大きいと感じています。
でも話せない時間が長くなればなるほど他の子と能力は変わらないのに学力の差はついていきます。これを取り戻すことの方が大変な努力と時間を要します。
おあずかりの施設を利用しなければならない家庭も多いと思いますが、その対応が後で後悔につながらないよう細心の注意を払ってください。
コミュニケーションは集団で生まれるだけではなくその前に家庭で生まれていなければいけません。家庭で出来ていないことが集団行動の中でできるはずはありません。漠然としたコミュニケーション信仰は危険です。
まずは会話生活・会話習慣を身につけることがコミュニケーションの中心であり始まりです。
言葉が話せるようになった子は同じ年代ばかりではなく様々な年代・多くの人とコミュニケーションが取れるようになります。
その前におじいちゃん・おばあちゃんとも話せるようになります。
コミュニケーションのために3歳から幼稚園に通うことと世代を超えて会話ができるようになること。どちらが広くて高いコミュニケーション能力が養われるでしょうか。
少なくとも両親はもとより祖父母の愛情にたっぷりと包まれて育つ方が広くて高いコミュニケーション能力を育むことができるようになると思います。
残念ながら言葉のない子は家族の「不安」が先にあってお子さん自身も「不安」の感情を持つと思います。その中での成長が心配です。
現在はあまりにもコミュニケーション障害が多いのに驚いています。
実践してみてください。子育ては結果が全てです。