会話トレーニングで誰でも話せるようになります。 障害は会話できない理由ではありません。【vol.6】

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 昨日、女の子が非常に遠いところから施設にやって来ました。道路が混んでいたとはいえ約4時間以上かかったそうです。療育手帳は、中度です。私にとって会話の為のプロセスを進めるのには、なんら問題はありません。それより、その子は、初めは怖がっているようでした。あとで感じたのですが、いろいろな病院や療育施設での話を聞いて、自分は喋りたいのに「喋れるようにならない。障害児だから諦めて、特別支援コースを進んだ方がいい。」などと散々言われたのではないでしょうか。私もそんな話をするのではないかと思って怯えていたようでした。創作紙芝居「カラスと小声彦」を見せた時、主人公が自分であることを知って「喋れない」という初めの状態におびえていました。確かに初めは喋れないのですが、「カラス」に教わった声の出し方を身につけると、しっかり喋るようになる。という所に来ると表情が変わり、安心した顔になりました。その後、ご両親と詳しいお話をしましたが。この子の様子を見て、かかって一年。早ければそれよりも短い期間で発声し、会話のプロセスがハッキリする話をすると急に表情が変わり、はしゃぎ始め、私に懐いて来たのです。その表情は、最重度の障害者施設で私が指導した人たち全員が私に見せた「楽しい・嬉しい・一生懸命に取り組む」という意思表示です。
女の子は、何度も私に「タッチ」をして、甘え、来た時と全く違って楽しく晴れ晴れとして帰って行きました。対応の仕方でお子さんは様変わりします。お子さんの成長を信じて疑わないでください。この子は、私の予想よりも早く話せるようになると思います。

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